聖地巡礼 箱根湯本を訪ねる
箱根湯本温泉。
小田原駅から箱根登山鉄道で4駅、時間にして15分ほどの場所にある。
新宿と小田原を結ぶ(多摩や江ノ島にも行くよ)小田急電鉄。
さすが関東だ、電車が長え長え・・・。
箱根登山鉄道のホームは小田急線で降りたホームのその先にある。(一瞬迷った)
小田急線のロマンスカーは箱根湯本駅まで乗り入れているが小田急とは別会社らしい。
赤い電車に乗っていざ出発!
山の迫るのどかな風景を山に向かって進む単線。
あちこちカーブがきついので電車は結構ノロノロ運転だ。
乗っていると判らないが、なかなか線路の勾配がきついようだ。
さすが登山鉄道。
ん?
途中の入生田駅からレールが増えている?
どうもここは標準軌と狭軌の共用区間のようで、小田原から向かうこの路線は狭軌で箱根湯本から先の路線は標準軌のようです。
切り替えポイントも複雑だ。
ガイドレールも増えてもうわけわかめ。
いよいよ終点の箱根湯本駅が見えてきました!
世間は春の休日。
人がいっぱいいる!
駅を降りて歩道橋を渡ると橋が見える。
それにしてもすごい人だ。
正直この箱根湯本駅は単なる乗換え駅で、この周辺には何もないと勝手に思っていた。
川沿いの温泉街といった雰囲気。
川辺にも降りることができ、春の日の中のんびりとくつろぐ人々が沢山いた。
特に古い訳ではないが、温泉地独特ののんびりしたムードがあってなかなかよいではないか。
再び駅に戻り、街のほうも見てみるとしようか。
おんや?
あのポスターは?
そう、この駅はあのアニメ「新世紀エヴァン○リオン」に出てくる聖地でもある。
これは2012年に改装された新しい駅舎なので残念ながら劇中の駅と同じではない。
しかしここから先の箱根芦ノ湖周辺には第3新東京市をはじめ様々な巡礼スポットがあり、この駅はその玄関口でもある。
マニア向けのショップがあり、ここでしか売られていないレアなグッズが所狭しと売られていた。
すごい人込みで身動きとるのすら難しい。
特務機関ネルス(仮名)ののれんと共に。
一瞬の隙を突いて、浴衣姿等身大の綾波レナ(仮名)とツーショット。
買い物もそこそこ、温泉街のほうへと足を伸ばしてみた。
上のほうを見ると足湯があるらしい。
時間に余裕があれば是非寄ってみたいところだった。
このj箱根湯本駅からさらに強羅まで電車が出ている。
線路の勾配が半端ない。
ここは80‰(パーミル)という線路としては驚異的な勾配らしい。
登りは今の車両ならパワーはあるとして下りのブレーキが怖い。
土産物屋が並ぶ商店街を歩くと、そこかしこからいい匂いがする。
小田原名物のかまぼこや温泉饅頭を蒸していたり、せんべいを焼いていたり、カレーのスパイシーな香りが漂っていたり・・・。
幸いにしてこの日は少し前にしこたま昼飯をいただいたので誘惑に負けなかったが、空腹で来たら大変なことになっていたことだろう。
パワースポットとかよくわからないが、この街はいい気に満ちている。
また来たいと思える場所だった。
誘惑にまけて買ってしまった。(一個から買える)
月のうさぎというお菓子。
「月に代わって、お仕置きだべ〜!」
(混じってる混じってる!)
中にはごろんとでっかい栗が丸ごと入っていました。
美味。
今回もタイトなスケジュールの隙を縫って半ば無理やり訪れたが、行ってよかったと思える雰囲気のよさだった。
箱根といえばしぶーのにとって馴染みのある場所でもある。
当時静岡県の三島に住んでおり、箱根の芦ノ湖周辺は何度も遠足で訪れたり、家族で温泉に泊まりに来たりする場所だった。
静岡県側からは曲がりくねった国道一号線を、眼下に広がる駿河湾と田方平野を眺めながらひたすら登り続けるというのが普通だと思っていた。
そんなワインディングロードは走り屋の間でも有名だったらしい。
しぶーのが血気盛んな高校生の頃、何を思ったか自転車で箱根峠を目指すという暴挙に出たことがある。
距離にしておよそ15Km、高低差840m。
若気の至りとでもいうか、自分の限界を試したいお年頃というか、バカと何とかは高い所に登るというか。
真夏のまだ夜も明けぬ暗い中、小雨降る中(大馬鹿者)を通学用のママチャリに跨ってひたすら国道1号線を走り続けた。
さすがに学校のステッカーはテープを貼って隠した。
ようやくうっすらと明るくなり、深い霧に包まれた箱根峠にある「神奈川県」の看板を見た時の感動はひとしおだった。
結局、芦ノ湖の湖畔を通り桃源台までたどり着いた。
ロープウェイ乗り場のみやげ物やで買い物をしてから昼過ぎに自宅に到着、およそ10時間の旅。
実は下りのほうが数倍怖かった。
そう、箱根へは小田原から箱根湯本が玄関口で箱根登山鉄道とケーブルカーとロープウェイを乗り継いで行くもの。
なんと箱根峠側が裏側だった。
(2014.4.3)