川の立体交差


地図を眺めるのは面白い。

まだ行ったことのない知らない土地や、よく知っている場所の地図を眺め、地形図から景色や町並みを想像したり、線路や川や道路の位置関係を現実と照らし合わせてみるのが面白い。

そんな中、奇妙な場所を発見した。

Yahoo地図より
(名古屋市北区と春日井市の境界付近)

北から南に流れる八田川と、東から西に流れる地蔵川が見事に交差している。
地図を拡大すると八田川の下を地蔵川がくぐるようになっている。


川が立体交差する場所というのは全国的にはそんなに珍しくない。
昔からある川を横切って水路を引際に人為的に作られる場合だ。
大規模な水路橋であったり、水圧鉄管を使って上空を通したり、サイフィオンを使って川の下を通す方法もよくある。
しかしどうもこの場所は人為的な水路橋ではあるものの、どちらも立派な川。

今はインターネットで細かな航空写真まで見ることが出来るが、実際に行って見てその場所を確かめたい!
そんな欲求が湧いてくる。


東から西へ流れる地蔵川の、下流側からアプローチしてみました。


見たところ水の流れは速くない。
遠くに見える四角いトンネルが並んだ場所が交差部分。


これといって名所になっているわけでもなく、周りはごくごく普通の住宅街なので、できるだけさりげなく訪れました。


緩やかな流れの中、よくよく見ると黒い大きな鯉がたくさん泳いでいる。


川の交差部分まで来ました。
交差は直角ではなく、やや斜めになっています。

向こう側が見えます。
下を流れる地蔵川は掘り込んでいたり、地下に潜っているというわけで無なく、水面の高さもそのまま。

ガードレールの高さが腰より低いので少し恐怖を感じる。
(極度の高所恐怖症なので)

八田川の堤防に登ってみました。
訪れた時間が夕方だった為か、犬の散歩をしている人々とよく出会う。

八田川上流方面。すぐ北に南花長橋が架かる。
 
どういうわけか自転車が落ちていた。



後ろを振り返ると地蔵川(アプローチした下流方向)が見える。

時折、名鉄小牧線が横切ってゆくのが見える。



橋を渡って上流側に来ました。



地蔵川の上流側も同じような風景が広がる。
水の流れが緩やかなので判りにくいが、流木が引っかかっているので上流とわかる。
 
横たわる堤防の上に川が流れていると考えると不思議な光景。



訪れたこの日の天気は快晴、堤防上からの夕焼けが美しかった。





堤防から電車が見えるということは、電車から見えるということ。
名鉄小牧線あじま駅のすぐ北側に鉄橋があり、東側の窓からちらりと見える。

小牧線の車窓より。



戻る

TOP

inserted by FC2 system