趣味の電気工作

怪しげな改造、改良と称しての破壊など、気まぐれに電気工作で遊ぶページ

INOVA X1(旧型)のLED換装


最近のLEDの発展の速度は凄まじい。
ついこの前、白色LEDが開発されたと思えば、見る見る明るい物が出てきて、今や懐中電灯の世界では電球を駆逐する勢いである。



そんな中、日亜化学から5mm砲弾型LEDで500GSという明るい物が出たと話題になっていた。
ついこの前、500CSという強烈に明るいLEDが出て、色々な工作に使わせてもらっていたが、さらにその上を行くと言う。



確かに明るさだけならその遥か上を行くLEDは多数ある。
しかし5mm砲弾型は消費電力や発熱も少なく、配線も手軽。
そして何より今までの懐中電灯が再び明るくなってよみがえると考えると、いいことづくめではないか。

すでにライトマニアの間では広まっているが、あっしも遅ればせながらその500GSというLEDを入手してみました。


早速、これで色々遊んでみようという魂胆。
MODというほどのレベルではなく単なる換装というやつです・・・。




お気に入りのINOVAのX1(旧型)。単三電池1本で5mmLED1灯を駆動するライト。


今となっては「でかい、重い、暗い」の三重苦だが、質感が非常によく、実用以外に所有欲が満たされるライト。



このライトが実用的でないといわれる大きな理由としてその強烈なスポット光
レンズによって映し出されたスポット光の範囲は非常に狭く、実際に外で使用するとその範囲の狭さゆえに使いづらい。


似たような照射パターンでジュピナというライトがある。残念ながらマニアの間では評判が悪い。

 
ジュピナ。あっしは結構お気に入りのライトなんですが・・・。

このジュピナもINOVAX1も、強烈なスポット光は満月のようなまん丸で、使い方を限定すれば非常に面白いライトと言える。
宴会の時にはハンディスポットライトとして大活躍しました。




ん?何か入っちょる。



INOVAのライトは分解が困難なライトとして有名。
ベゼルがねじ式や接着ではなく凄い力で叩き込まれていて、外からの分解は困難、内側から強い力で押すしかない。
しかし、ガラスのレンズや内部のパーツの損傷も考えるとあまり強い力や衝撃は加えられない。



ライト界には凄い人がいるもので、この難攻不落のINOVAの分解に挑んだ人がいる。



そして編み出された方法が冷凍分解
内部に水を詰め、そのまま冷凍して、氷の膨張力で内部から押し出すという、気密性の高さを逆利用した画期的な方法だ。

この方法によって無傷で分解することが可能になった。
先人の知恵に感謝。




このライトは過去に冷凍分解され、その時内部を少し削って広げてあるのでそれ以降の分解は簡単になっている。
ベゼルはエポキシ樹脂で固定してあるので、バーナーで炙ると外れやすくなる。

写真を撮るために置いています。実際には手に持って(熱を確かめながら)炙りました。



実はこのINOVAの中には、FENIXのL0Dのヘッドがすっぽり収まっていました。
 

サイズがぴったりだったので、電極部分のパーツを新たに作り組み込んでいました。
どちらも無傷で改造ができたので遊んでみました。
INOVAの皮をかぶったL0D-CE。



大切に保管してあったオリジナルのパーツ。
プラスの電極パーツ、メイン基板、真鍮のスペーサー、レンズ、パッキン、ベゼルで構成されています。


マイナス極はアルミのボディからステンレスのベゼル、スペーサーを伝って基板に送られているが、何故に真鍮のパーツなのだ?
これによりやたら重いライトとなっている。

実は小さくて重いのは高級感があって好き。
だからこのライトはお気に入り。




虎の子の500GS。大事に使わねば。

かと思えば、かつての500CSをもったいぶって使わずにとっておいたら、今や上を行く物が出てしまった。
だから盛大に使ってしまうほうがいいのか・・・?




半田付けしました。

例によって、汚い半田はお見せできないレベルです。



換装後の比較。
明らかに明るさがアップしています。

左がオリジナルのINOVA、じゃなかった、以前500CSに換装したもの。
ちょっと電池が弱っているので暗いです。




それにしても見事なライムライト!

ひょっとすると単三電池一本でジュピナを越えるのでは?というくらいの明るさ。(ジュピナはCR123Aの3V電源。)

 
左はジュピナ、右は500GSに換装したINOVA。



さすがにそれは無理でした。
しかしとうとう5mm砲弾型でここまできましたか・・・。
この勢いならそのうち1W並みの明るさの物が出てきそうだ。



真鍮のパーツの内側に白い紙を仕込んだ(オリジナルは黒く着色されている)ので、反射して周辺光が漏れまくり。


薄っすらと足元まで照らされるので、何とか実用にも耐えられそうな配光になりました。



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