趣味の木工
趣味と実益を兼ねた木工作業の数々 |
六角ビットホルダーを作る
しぶーのが日々趣味の木工を楽しんでいる工具で、ドリルがある。
穴を開ける必需品でもある。
ピンバイス
ドリルの刃先や針状の工具を固定する工具。
精密ドライバーのように持ってまわすことが出来る。
工具としてはなかなかスタイリッシュでよいのだが、直径の大きなものは固定できず、ドリルを差し替える手間も大変だ。
(工具は格好よくなければならないという訳のわからないしぶーの理論)
手で締め付ける為か、ちょっと太いドリルだと固定が不十分で空回りしてしまうこともしばしば。
ハンドドリル
しぶーの好きなアコースティック工具。
(言葉の用法まちがっとるぞ。エレキを使わないと言いたいのか?)
しぶーのが高校時代から愛用するお気に入りの工具だが、どうしても両手を使う為に固定する必要がある。
一人で作業する時には足で押さえたりドリルを顔で支えたりと苦労が絶えない。
インパクトドライバー
本来電動ドライバーをドリルとして活用する。
ドリルビットの交換もワンタッチでパワーも素晴らしい。
めったに使用しないので、ほんのひとつ穴を開けるにも充電の必要があり、充電が終わると3秒で穴が開く。
家具の組み立てのように連続して穴を開けまくったりねじ締めまくる時には超便利だが、趣味で穴を穿つのにはどう考えてもオーバースペックである。
しかもしぶーのは個人的に、微妙な手加減が出来ないのとイザという時に思い通りに止まらないイカヅチを使ったカラクリ工具はちょっと苦手なのであった。
キリで開けるよりもほんの少し精密な程度、タッピングネジの下穴を開けたり、配線用のベークライト板に小さな穴を開けたり・・・。
そうそう、このドリルビットを手で持ってグリグリするくらいのスペックで十分なのですよ。
そうじゃそうじゃ、おおそうじゃ!
これを手で持てるようにすればよいのだ。
ピンバイスのように片手で回せて、手軽に先端を交換できる工具、もしかしてこれ最強じゃね?
というわけで工具やさんに行って探してみる。
そんな便利な工具、絶対に需要はあるはずで、もしかしてらもうすでに気の利いた製品があるかもしれない。
ありませんでした。
恐らく探し方が悪かったと思われます。
六角ビット用ドライバーハンドル、ビットホルダー、ピンバイス、その辺りを探し回ったが見つからなかった。
というわけで作ってしまいました。
早っ!
しかし・・・
どこかで見たことがある・・・
何かよく見かけるものがついていないか?
あれはシールドケーブルの先端部分!?
不要になったケーブルからぶん取った廃物利用。
中から破壊して配線部分は外しました。
持ち手の太さといいギザギザといい、ちょうどいいものがあったものだ。
そしてビットホルダー。
これは実はキーホルダーで、職人さんが腰につけて一時的にビットを挿しておくためのもの。
これをそのまま使いましょう。
リーマーでホルダーの直径とぴったりになるまで穴を広げました。
固定はエポキシ接着剤てんこ盛りで固めてあります。
回転するものだけに、センターズレに気をつけながら数回に分けてエポキシ接着剤を流し込んで固めました。
工具としては強度的に弱いと思われますが、しぶーのが卓上でする作業は手で回す程度の強度があれば十分。
ハンドル部分は中空の円筒の中にタッピングを固定、こちらもエポキシてんこ盛り。
木製の持ち手は精密ドライバーのように空回りする仕組み。
ちょうどギザギザの部分が滑り止めになってとても使いやすい。
この工具、片手で作業がらくらく出来、ドリルの付け替えもワンタッチ、普段はドライバーにもなる優れもの。
先端ビットは六角形の穴の中に飛び出た突起で、ビットの凹み部分を固定しています。
もともと一時的な保持が目的で耐久性はあまりないと思われるので、穴を穿つ場合には奥まで挿した状態で使用するほうがよさそうです。
右が穴の底まで挿した状態。
この工具の完成により穴を穿つのが楽しくてしょうがない工程になりました。
今日は何に穿ってやろうかしら・・・。
この工具、会心の出来だったので知り合いに見せびらかしていたら、こんなものをもらった。
どこかのノベルティグッズで、ビットドライバーセット。
いわゆる六角ビットの差し替え式ドライバーハンドル。
はぁ・・・。
これでいいんじゃね?
もう少し早く会いたかった。
(2014.5.12)