肉体改造計画〜脱メタボへの道


駅の階段をちょっと登っただけで息が荒くなる。
全力で走ることが出来なくなった。
ちょっとの動作が面倒になった。
自分の体重を持ち上げる力が不足して体が重く感じる。


さすがにもう若くはないのだ。
いや、それは歳のせいだけではない。

いい加減にcresc.(クレッシェンド・だんだん大きく)を止めなければ、このままではメタボまっしぐら、これは自分の肉体を改造しなければ命が危ない。



誘惑。


まずは闇雲に何かを始めても、効果がなければしょうがない。
敵(自分の脂肪)の性質をよく知り、効率よく戦わなければ。


ダイエットの極意とは?

ダイエットに関して、ちょっとネットで調べると出るわ出るわ・・・
世の中の男性は誰もが一度は筋骨隆々の体に憧れ、せっせと筋力トレーニングに励むことがあるように、ダイエットの関しては女性陣も非常に興味のあることなのだろう。

一部の太れない人を除いて、ほとんどの人が何らかの方法を試みたことがあるダイエット。

そしてなんと、その9割が失敗しているというのだ。


色々なサイトを見回してゆくと、ダイエットに関して科学的に解説されたサイトは多く、有益な情報がたくさんある。

さらに驚くことに、世の中には星の数ほどのダイエット器具やサプリメントがある。
ダイエットに関するノウハウが一つのビジネスになっているといっても過言ではない。


なのに何故、ほとんどの人が失敗がに終わるのか?


寝ているだけで運動したのと同じ効果が得られる怪しげなマシン。
テレビを見ながら楽しく運動できる器具。
飲むだけで脂肪を燃やす薬。

そんな夢のような器具や薬があったらどんなにいいだろう?

「無理なく痩せれる」、「楽に痩せる」という言葉につられて、世間の人々は次々と目新しいダイエット法に飛びつき、どれほど失敗を繰り返していることか。

痩せるのは自分であり、太った原因を作ったのも自分だ。
それを他力本願で何とかしようなどとはおこがましい。


脂肪を燃やすほどの運動は、どれも決して楽ではない。
テレビを見る余裕などなく、楽しくもない。
一日わずか20分でと言われても、実際にやってみると想像以上に長い。

まず、楽に痩せる方法などないとしっかり肝に銘じておく。
ひょっとすると、今度こそ、という考えは捨てる!



誘惑。


痩せるということを理解する。

まず理解しておかなければならないのは、痩せるということがどういうことなのか。

判りやすいところでは、体重計の数値が減ること。
しかしこれには大きな落とし穴がある。

単純に体重だけを減らすならば、ボクサーの減量のように水分を絶って汗をかけば体重は減る。
もしくは、運動をしなければ筋肉がしぼんで軽くなる。

しかし、体重が減ったのに健康を害してしまったり、気力まで衰えたのでは痩せる意味がない。

体重は単なるバロメーターで、体重ばかりを気にしていては本末転倒の恐れもある。
痩せてなおかつ健康でなければならない。


減らさなければならないもの=体脂肪

干からびただけや、しぼんだだけでは意味がなく、体脂肪を燃やして減らすこと、これが最大の目的である。


どうして体脂肪が増えたのかを考える。

太ったからには必ず原因がある。
どのような環境で太ったのかをよく考え、現在の食事と運動を見直す必要がある。

人間意志が弱く、他人に厳しく自分に甘いものだ。
自分を見直したときに、何かと言い訳をして正当化してしまうものではある。
しかし痩せようとしているのが自分自身ということを考え、シビアに分析する必要がある。


どうすれば体脂肪が減るのか?

体脂肪は体のあちこちに備えられたエネルギーの貯蔵庫。
いつ食事にありつけるかわからない古代人ならともかく、好きなだけ食物が手に入る現代では、欲望に任せて美味いものを食い続ければ貯蓄は増える一方である。

摂取するエネルギー=体が消費するエネルギー
であれば、体重は増えもせず減りもしない。
収支のバランスが取れているので動かない。

収支のバランスがマイナスになれば、特に運動をせずとも痩せてゆくはずである。

人間生きているでけで相当なエネルギーを消費する、すなわち基礎代謝というやつだ。



誘惑。


運動はしなければならない。

徐々に太ってきた経過と今までの食生活を見直すだけでは難しい。
なぜなら体は確実に歳をとっていて、若かりし頃のようなカロリーを必要としない体に変化している。
長年堕落と贅沢を覚えたこの体に鞭打って、食事制限だけで体重を減らそうとすると、鬼のような意志の強さが必要になる。

確かに、めしを抜けば体重はすぐに減る。
しかし断食によって減った体重は、食事が戻れば必ず元に戻ってしまう。
減った体重を保ち続けるにはずっと食事制限が必要になってくる。

はっきり言って無理だ。

衰えた体を再び活性化して、積極的に脂肪を消費する体に変えるしかない。


運動で痩せるわけではない。

体を動かして運動することはエネルギーの消費であり、体脂肪を燃やして減量するにはごく当たり前のことかもしれない。
しかし、トップアスリートならともかく、一般素人が出来うる運動とは微々たる量で、その消費したエネルギーは僅かご飯一杯でチャラになってしまう程度。

仮に激しい運動で痩せようというのなら、連日想像を絶するハードなトレーニングが必要なはずである。
とてもではないが、そんな計画は存続すら難しい。


運動により基礎代謝を増やす。
摂取と消費のバランスをマイナスに保つ。


この二つを同時に行わなければ健康的に痩せることは難しい。


他人の結果は参考程度にしかならない。

世の中には一月で○○Kg痩せたとか、驚異的な人はいる。
新聞にも雑誌にも、使用前使用後の写真の載った広告は年中入ってくる。

しかし、効果には個人差があり、体質も食生活も環境も全く違う。
確かに結果がすごければとても励みにもなるが、全く同じ方法が同じように通用するとは思えない。


寝にわとり

(写真と本文は全く関係ありません)


痩せる経過を予測しておく。

運動を始めた直後はほとんど体重は変わらないらしい。
その後3ヶ月ほど辛抱強く続けることで、順調に減ってゆくという。

さらに続けていて、どんなに頑張っても減らない停滞期と呼ばれる時期があるらしい。

これらのペースには食生活もかかわってくるので個人差も大きいと思われます。
そしてなにより、このような波があるということをよく理解しておくのが大事ではないだろうか。

すぐに効果が現れなくてもあきらめないためにも。

太るのに何年かかっているか考えると、1月や2月でそう簡単に痩せられるわけがない。
色々な情報を総合すると、効果は少なくとも3ヶ月は続けなければ現れない。
ということは無理な計画は禁物。
ダイエットとは決まった期間に一気に痩せようというのではなく、長い年月をかけてじわじわと減らしてゆくものなのだ。


目的を持って的確な方法を選ぶ

テレビで納豆ダイエットが紹介されれば、たちまちスーパーの納豆売り場は空になり、納豆好きを困らせる。
気がつくとバナナコーナーに張り紙がしてあり、何故品薄なのかと思えばテレビ紹介されたらしい。

世の人々がほんとうに興味があることだとよくわかる。

世の中に多くはびこるダイエット方法は、最大の目的はスリムになること。


なので自分には当てはまらない。

今回のこの壮大なプロジェクトは、魅力的なプロポーションのためでもなく、太ることによる健康被害を防ぐ。
健康のために体脂肪を減らして、メタボを解消することである。

車体の重量に伴ってエンジンも強化する。
場合によっては体重が増えることもありうる。


部分痩せはあきらめる。

部分痩せは科学的には可能であるらしい。
しかし現実的にはピンポイントで狙った所だけ痩せてナイスバデイになるのは非常に困難である。
体は全身つながっていて、全身の脂肪が少しずつ減ってゆく。
見た目は薄皮を剥ぐように小さくなってゆくのである。

つまり、余分な脂肪が減れば、元々の体型が浮き彫りになるだけであり、保つところは保って痩せたいところが痩せるというわけにはいかない。

メタボ解消には内臓脂肪を攻撃するのだが、内臓脂肪だけを減らすというのも難しい。
やはり体全体の皮下脂肪も減らさなければならない。


自分の意志の弱さをよく自覚する。

意気揚々と壮大な計画を立てても、どうせ挫折するのが目に見えている。
短期間で効果を期待するのではなく、考え方としてはせいぜい太らないように気をつける程度。
現役スポーツ選手ならともかく、一般素人の出来うる運動や食事制限などたかが知れているので、無理のない範囲での計画を心がけるべきだ。

今まで普通に暮らしていて増えていたものを減量するには、当然ストイックなプログラムをこなす必要がある。
そこで激しく効果を期待する無理な計画では、存続自体が困難になってしまう。

たとえ効果が少なくても、僅かながら効果があるのならよしとして、無理のない計画にする。

そしてあきらめてはいけない。
3日であきらめても、5日目からまた始めればいいのだ。


周りの人々は失敗を望んでいる。

ほとんどの人が失敗するということは、減量に成功することは抜け駆けをすることになる。

「どうせ無理に決まっている」
他人のダイエットほど冷ややかに眺めれるものはない。
所詮は他人事、失敗ようものなら心の中でざまあみろとつぶやく。

ダイエットとは、誰も味方になってくれないのだ。

誰の応援も受けずに、脱落を願う人々の誘惑をかわし、孤独に戦わなければならない。


リバウンド

 
リバーうどん?

ダイエットの失敗とはどんな状態を指すのか?
効果が出なかった、痩せなかっただけでなく、最も恐ろしいリバウンドという現象に陥ることだ。

人間の体の恐ろしいまでの適応力のなせる業。

一度飢餓を与えると、少しの栄養でも出来るだけ効率よく貯蓄するように体が適応してしまう。
仮に短期間で無理なダイエットを強行して、体重を落とすことに成功しても、問題はその期間が終わったらどうなってしまうのだろう?
ひとたび気を緩めるとたちまち元に戻ってしまう。
さらに体は更なる飢餓に供えて、より一層貯蓄に励む体質になるというおまけつきで、たいてい始める前よりも太ってしまう。
これが恐ろしいリバウンドというメカニズム。


つまり、ダイエットを始めるということは、この恐ろしいプログラムのスタートを切ること。
一度脱落したら、もはや取り返しがつかない恐ろしい事態が待ち受けている。

つまり、失敗が許されないのである。

このくらい気合が必要なことなのだ。


空腹をどう乗り切るか。

人間の体はよく出来ている。
摂取エネルギーが足りなくなると、空腹という信号を出して食物を欲する。
人間の栄養摂取はわずか数時間で禁断症状が現れる。


運動や代謝によって消費した分は必ずツケが回ってくる。
楽しく運動したり、寝ながらにしてカロリーを消費しても、猛烈な空腹となって襲い掛かるのだ。


これは本能なのでしかたがない。

生物が生きるためのエネルギー、他の何をおいても優先される、とんでもなく強い欲求なのである。
栄養のあるものを優先して食う。
つまり美味いもの(太るもの)が食いたい。


この空腹をどうやって押さえ込むかが、成功の秘訣ともいえる。

カロリーのないダイエット食を山ほど食えば、確かに腹は膨れる。
しかし腹は膨れても脳は満足せず、いつまでたっても空腹が収まらないのだ。

運動すれば必ず腹が減る。
運動しなくても腹が減る。

病院に入院中や無人島など、物理的に食事が制限された環境ならともかく、ちょっと手を伸ばせばなんでも手に入る環境でこの欲求に打ち勝つことは不可能である。

食事制限にしろ運動にしろ、ちょっと空腹程度の計画にしなければ、必ずといっていいほど挫折をする。


ダイエット成功とはどのような状態なのか。

つらい運動や食事制限をして体重が減ったとしても、その段階ではまだ成功とはいえない。
なぜならば少し気を抜けば元のように太ってしまうから。

一部の人種を除いて人間ほうっておけば必ず太るように出来ているので、維持することのほうが難しい。
痩せた状態を維持して、なおかつ少しでも太りにくい体質になること。

つまりダイエットとは、痩せるために新たに何かをするのではなく、痩せる状態を維持すること。
痩せた状態の維持ではなく、太らない為の生活改善なのである。

やたらお金のかかるものや、急速に体重を落とすような無理な計画はまず続かない。



 
使用前               使用後






と、まあちょっと調べただけで効果的にダイエットするコツがよくわかる。






しかしごたくばかり並べていてもしょうがない。

ダイエットに詳しくなったからといって痩せるわけでもない、何はともあれ実際に行動に移さねば。






間食をやめる。
野菜をたくさん摂る。
大盛り、お替り禁止。
腹8分目では空腹なので腹9分目キャンペーンを実施。

仕事の合間を見て週に2日ほどトレーニングジムに通う。
メニューはダンベルや筋力トレーニングマシン。
この運動で痩せるというより基礎代謝を高めるために、日常生活の負担にならない程度のペースで進める。

電車で帰宅する際には、2駅手前から徒歩で帰る。
かなり早足でちょうど20分の距離で、後半10分辺りから冬でもうっすら汗をかく程度。
3駅手前だと遠すぎ、1駅手前だと料金が変わらない。
どうせなら2駅手前で降りてちょっと得(30円)をして運動したほうがいい。





本気で減量に励む人から見れば、笑ってしまうほど甘いものであるに違いない。
しかしどんな計画もやめれば元に戻ってしまう。
やめない自信のある計画でなければ成功は望めまい。






さて、今後どう変わってゆくのか?

結果は恐らく半年〜1年後ということになるのだろう・・・。




プロテインを飲んでみた。

運動をすると当然腹が減る。
しかもその空腹感は半端ではない。
このまま夕食になだれ込めばドカ食いコース、悲惨な結果は目に見えている。

何とかこの空腹を耐えなければならない。
せっかくなのでプロテインを飲んでみることに。

プロテインとは、要は吸収の早いたんぱく質で、運動後に出来るだけ早く摂ることによって筋肉の育成を助ける。
これによって空腹がまぎれて飯の量が減らすことが出来ればいいことづくめではないか。



溶けにくいと思われるのでよく攪拌するためのシェーカー。
本当にこの家には何でもあるな・・・。


念のためウエイトダウン用のプロテインではあるが、配合されたその他の成分が違っているだけで、プロテイン自体には痩せる効果はない。
そしてこれは運動しなければ効果はない。
たんぱく質を大量に摂取することになるので下手をすると余計に太る。

大昔に別のプロテインにチャレンジしたことがあるが、これが実に毎回飲むのか憂鬱になるほど不美味だった。

まあ良薬口に苦しということで、せっかく筋力トレーニングするのだから、がむばって飲みましょうか。


溶けにくい・・・。

あれ?
確かに溶けにくいが、昔知っているものよりもよく溶ける。


お?

意外と甘い。

これは美味だ!
これならイケる!

プロテイン=不味いもの
という先入観があったためか、この美味さには驚いた。


メーカーの回し者ではありません。

ちなみに嫁によると粉っぽくて不味いという。


ヘトヘトになるまで筋トレした後にプロテインを飲むと、猛烈に眠くなるのは正しいのだろうか・・・?


その後
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「豚から猪へ! 脱メタボへの道 (ダイエット&筋トレ日記)」


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