ガスのない生活


いきなり「ガスのない生活」とは何事か?

オール電化の家にでも引っ越したのか?


正しくはガスはありまぁーす



何の変哲もない、いつものしぶーの家の台所。


何かが違う?

コンロonコンロの状態。




話は数日前にさかのぼる。




ある夜仕事を終え、今日もちかれたびーと帰宅すると何やら玄関横のガスメーターに違和感が。


玄関横のコレね

どうも警告ランプが点滅しているようだ。

家に入り、ガスをつけて確かめると問題なく火はつく。
ガスは普通に来ている。


何かの誤作動かと思い、説明書を見ながらメーターのボタンを押し再起動をかけるが、何度やっても点滅は消えず。


説明書によれば、点滅が消えない時には微量のガス漏れが起こっているらしい。



このマイコンガスメーターとやら、配管のどこかにガス漏れがあると判断した場合、自動的にガスの供給をストップする安全装置がついている。

そして長期間微量のガスの流れを検知した場合も安全装置が働くらしい。

どういう仕組みかわからないが、種火のようなわずかな使用量でも、30日間つけっぱなしにするとストップすることもあるとか。



実は以前ガスの点検で「微量のガス漏れがある」と診断されたことがある。

その時はガス管の中に何やら気体や液体を通し、なんとか漏れは止まった。

家の中数箇所あるガス出口に何やら接続して作業するというまさにオオワラワだった。

それが数年前のこと。


なにぶん年季の入ったアパートなので、このようなことはよくあるらしい。





しかしながらしぶーのは知っていた




最近、出かける前と帰って来た時に微妙にガスメーターの数値が変わっていたことを。


最初は気のせいかなと思った。


メモでもしておけば確かめるのは簡単だが、何となく現実を見るのが怖かったこともあり見ぬふりをしていた。

つまり安全装置が働かない程度の微量のガス漏れが起こっていた可能性がある。



なんとかそのまま持ちこたえてはくれないだろうか?
ともすれば自然治癒でもしてくれないだろうかと思っていたが、やはりもう限界だったのだろう。

夏が過ぎて気温が下がり、ガス管の膨張収縮により継ぎ目の隙間が広がってしまったのかもしれない。




そんなわけで意を決してガス会社に電話をしたのが夜の22時

やはりどこからか漏れているようで、今はガスが使えてもやがて止まってしまうとのこと。


夜中にもかかわらず、二人の人が来てくれた。
家の中のあちこちに怪しげな機械を向けなにやら調べている。


なにせガス管は床下や壁の中である。
そのうち畳をめくって調べたいというので大慌てで片付ける羽目に。

ふつうの暮らしをしていて、突然畳をめくれるような暮らしというのはなかなかないと思う。



色々な点検作業は夜中の12時近くまでかかったが、結局漏れの場所は特定できず。
仕方がないので明日、改めて点検に来るということでその日はお帰りいただいた。

夜中だというのに誠に頭が下がる思いだ。

「じゃ、そういうことで。」





ちょっと待て、晩飯はどうする。


当然ガスは止められている。

というわけで、冒頭のカセットコンロの生活が始まったのだ。
たまたま我が家にはカセットコンロがあったが、ない場合はガス会社より貸し出しようのコンロもあったようだ。

予備のボンベを3本いただいた。



とりあえず、このカセットコンロでしばらくは凌げそうである。




あ、風呂ねーや。

とりあえず今宵は夜中の3時までやっている竜泉寺の湯でも行くとしようか。

過去のレポート→竜泉寺の湯
(今はアイスのUFOキャッチャーはありません)





翌日。

色々と点検したが結局は特定できず、どうやら漏れている箇所は床下もしくは壁の中という結論になった。

漏れの箇所が見えている場所ならば修理可能だが、見えない場所となると手出しが出来ない。

前回のように液体を通す修理も根本的なものではなく、配管自体が古いものには効果が期待できないそうだ。

結局配管自体を新たにやり直すことになった。


大工事である。


これには改めて工事の日にちや見積もり、大家さんの了承も必要になってくる。
後日工事業者見積もりに来て、アパートの大家さんさんと話をつけ、工事の日にちを決めて作業。


ということでもうしばらくセットコンロ生活をすることとなった。



ただし、風呂が入れないのは不憫であろうということで、玄関から風呂場までの仮の配管はガスを止めた翌日にやってくれた。

ひとまず風呂は問題なく入れるようになった。

毎日風呂屋生活というのも悪くないが、金がかかってしょうがない。




さて、予期せぬアクシデントでコンロは一つになってしまった。

冬場なら灯油ストーブで加熱保温もできるが、その季節にはまだ遠い。


とはいうもののカセットコンロの火力も意外としっかりとあり、ちょっとした料理ならば問題なく出来てしまう。

ただ、ボンベの容量を気にしながら、加熱の順番や効率などを考えながら料理するようになってゆく。


コンロ一つでできる料理、とりあえず味噌汁はOK。

煮物も作っておいて電子レンジで再加熱すれば問題ない。

何より、不便になったのをいいことに、スーパーやコンビニの惣菜をメインおかずにできることか。

連日ならば飽きてしまうが、たまの事となるとイベント的で楽しい。





さて新たな配管だが、今更床下や壁の中を通すのは不可能である。

方法は二種類。

玄関前のガスメーターの所から壁をぶち抜き部屋の中を通す方法。
しかし入居前ならともかく、今さら家具をどかして工事というのも無理な話だ。


というわけで外の壁を伝って台所の外からコンクリートの壁をぶち抜くという方法で配管がされた。
結構長い距離だが大家さんの負担でまかなってくれたのでめでたしめでたし。

  
見事なジャンパー配管。


突然やってきたガスのない生活。
(正確にはガスはあるが。コンロ生活は半月ほど続いた。)

日ごろ何不自由なく恩恵にあやかっているものが突然なくなると、そのありがたさを実感する。

しかしそんなことは災害などで突然起こりうることでもある。


と同時になったらなったで色々と工夫して、それなりに生活してゆくこともできる。

意外と人間しぶといなとも感じた一件であった


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古い配管の跡には鉄のキャップがはめられていた。

微妙に錆びている。

例えば新築一戸建ての自宅ならばもっと装飾的なエンドキャップになるだろうが、アパートなのでリーズナブルな施工になるのも歓迎だ。

台所は目立たないので問題なし。




さて風呂場にも同じような跡、白いタイルに赤錆びたキャップ。

妙に違和感があるということで、何とか目立たなくする方法はないだろうか。

素材は

風呂のような絶えず水があるところにはかなり不向きな素材といえる。

何とか錆だけでも防げないものか?


錆を防ぐには、まず錆を徹底的に落とし、さび止め塗料を塗るか塗料で表面を完全に覆ってしまうこと、とか。

とは言うものの、この小さなキャップ一つのために塗料を仕入れてくるのも大変だ。
我が家に現在あるもので何とかならないか。




エンドキャップを外し、まずはワイヤーブラシで錆をよく落とす。

この鉄の輝きは美しいので、何とかこのままの状態で錆びは防げないだろうか?


ひょうたん印は日立金属製らしい。



木工用水性塗料。

木工用、水性とて侮るなかれ。

水性なので水で薄められ、刷毛も水洗いとお手軽だが、完全に乾いた暁にはしっかりと水も弾く丈夫な塗膜が形成される。

見た目も磨いた鉄本来の輝きであり、水もしっかり弾く。

白壁に銀色という違和感のない輝きは、完璧ではないか。




翌朝。




ガーン!

透明に覆われた下で赤錆が見事に進んでいた。
塗料が水性なので、直接鉄に触れれば塗膜になる前に錆が始まってしまうということか。



ならばこの透明塗料の上からさらに白い塗料で覆ってしまえばどう?

透明塗料の下でいくら広がろうとも、見えなければ問題ない!



というわけで、もういちどワイヤーブラシで丹念に塗装と錆を落とし、水性塗料を塗ってなるべく短時間で乾かす。
透明塗料を数回重ね塗り塗り、しっかり乾いた上から白い塗料を塗った。
色もアイボリー色とタイルの色と同じ塗料があったのでまさに完璧ではないか。




翌朝。




何やら違和感を感じる。




ガガーン!

何じゃこりゃ!きっもちわりぃ!

夕べの満足感を一気に覆す、おぞましい光景になっていた。

白地に茶色の斑点模様、塗料を突き抜けて錆び色がにじんできている。



ならばこのまま塗りこめてしまえと重ね塗りをしたが、何度塗っても結局翌朝には惨状になることがわかった。



やはり化学変化で錆を何とかするしかないのか。


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我が家にある錆び対策アイテム。

サビチェンジャーとスーパーブルー。




まずはブルーイングといきますか。

ブルーイング・・・ガンブルーとも言われ、鉄の表面を黒錆で覆い、赤錆を防ぐ方法。
古くはピストルが黒光りしていたり、ペンチや金槌が黒いのもこの処理がなされている。

大汗かきのしぶーのは、時々道具にこの処理をしないと錆び錆びになる。



黒光りというか、虹色玉虫色といいますか、なかなか美しくなる。

表面処理なので塗料のように厚さが増したり塗りムラもなく、美観を損なわない。




さて翌朝。




あまりの惨状に写真を撮るのも忘れたくらい。

まるでシナモンシュガー状態、表面をびっしりと茶色い粉状の赤錆が覆っていた。


ワイヤーブラシでこすったら、表面の錆びは簡単に落ちて、中から何事もなかったように黒光りしたキャップが出てきた。

錆びの発生を防ぐというより、鉄そのものが保護されているような感じだった。

いかに表面を黒錆で覆おうにも、やはり風呂場のような過酷な環境では無理というものか。




最後はサビチェンジャー

赤錆に直接塗ると黒錆に変化させるという優れもの。

さらに表面を覆ってガードまでしてくれるという願ったり叶ったり。
さすが車用品、想定する環境が苛酷。


特にキャップの内側の錆は落とせないのでサビチェンジャーは助かる。

ブルーイングと水性塗料を一緒にしたようなものだ。

鉄に塗ると真っ黒に変化して表面は水性塗料を塗ったように塗膜ができる。

今の所、特に表面に錆が浮いてくる様子もなく美しさを保っている。

もし錆が浮いてきてもそのまま上から塗ってしまえばいいというのも楽でいい。


もともと浴室に目立たなくするというチャレンジだったが、たどり着いた色は真っ黒。

当初の目的とは逆に、目立ちまくりだ。


しかし日に日に違和感を感じなくなってきた。

人間のなれというのもすごいものだ。


実はこのサビチャンジャーの上から白色の塗料を塗るのもチャレンジした。
翌日には白色の中から茶色の錆が斑点状に浮いてきて失敗。

完全には錆止め塗料を使うか、錆びない材質のキャップに変えるか。

(2017.10.31)


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