小牧ふれあいの森を歩く(2)


前回までのあらずじ

小牧ふれあいの森を歩く(1)

快適に遊歩道を突き進んでいたしぶーの。
しかしそこに現れたのは、コースから逸れるように書かれた白山神社への矢印。
せっかくなので果敢にもわざわざ厳しいと思われるコースを選んで突き進むことに・・・。


鉄塔から白山神社までの道のりは、等高線の狭い斜面を九十九折ではなくほぼまっすぐに登ってゆく。

っちゅうかこれ、かなりきついコースなんでないか?

薄暗い林の中、木の根でできた階段のような斜面を登ってゆく。
人の通った跡はあるので歩きにくくはないが、かなりの急斜面だ。




ようやく山頂付近に到達。
木々の間から空が見えてきた。

何のプレートかわからんが、凹みだらけ。
こんなところまで来て撃ちまくらんでもよかろう。




突然森が途切れて視界が広がる。




これは絶景のヨ・カ・ン=(←ハートの文字化け)




白山神社に到着。




おおっ!ここからの眺めは素晴らしい!

吹き抜ける風が気持ちよかった。

見てのように、鳥居の正面は急斜面で、通常よくあるような階段がない。
参道は鳥居に対して左右方向にある。




実はこの神社、過去に台風により損壊しているらしく、新たに再建されたものらしい。

しかも表の建物に隠れてその後ろにひっそりと本物の神社がある。




神社の裏手からは入鹿池が一望できた。

堤高25.7mのロックフィルダム。


日本で唯一、決壊事故を起こしたダム。
日本で唯一、堤体の上に土産物屋があるダム。
渇水期には洪水吐きまで歩いて近づくことが出来、ゲートに触れることが出来る奇妙なダム。


1868年5月13日、大雨により堤体が決壊、下流域に多大な被害をもたらした「入鹿切れ」と呼ばれる事故。
・・・本当に唯一かどうかは未確認。



前と後ろが素晴らしい眺望ということは、ここがいかに尾根の上かというのがわかる。
それにしても何故人間はわざわざ山の上という条件の悪い場所に神社をこしらえるのだろう?




だいぶ日が傾いてきた。
日没まではまだ時間はあるが、林の中は暗くなりつつある。




今日は低山ハイクなので軽装備、ライトはL1D、E1、LD01、スコーピオン、G'zのたった5本しか持っておらず、不安なことこの上ない。




おんや?
神社から尾根道を少し下ったところで急に視界が開けた。

はぁ?

駐車場!?

恐るべし愛知、まさかこんな所までモータリゼイションの影響か?

なるほど、白山神社にはかなり近くまで車で行けるようだ。
山の上の神社など、一体どうやって材木を運んだのか疑問に思うところも多いが、ここはそう大変でもなさそうだ。


この駐車場より上は兒の森(ちごのもり)という名前がついていて、整備されているようだ。
残念ながらゲートがあって入れなかった。
ゲート開いていても入らんけどね。


色鉛筆書きのような淡い色の看板。




舗装された道路を下る。
山は登るよりも下るほうが妙に疲れる。

ましてや固いアスファルトの上を歩くと膝にくる。




この道を下ってゆく途中に児(ちご)神社や大山廃寺跡がある。
時間があったらゆっくり見て回りたい所だ。




下山途中、振り返るとこんな看板が・・・。
「ここから先上からはゴミを捨てるな!!」ここから下はいいのか?突っ込みの余地がある。

「朝・昼・夜 小牧警察巡回中」
ご苦労なことです。
過去になんかあったんかな?





あれ?

ビュンビュンと走る車の音が聞こえたきた。

予定ではふれあいの森の入口の広場のところに出るはずなのだが。




と・・・ここまで来て、この森に行ったことのある方ならお気づきかもしれない。


この舗装された道は「市民四季の道」ではない。
地図では右の方へフェードアウトしてゆく自動車道であり、どうやら道を間違えたようだ。

下界まで来てしまったようだ。
しかも森の入口よりもだいぶ東側に出てきてしまった。




ということは、最後に回る予定の池の周りの道を見ていない。
これでは不完全だ。




というわけで再びふれあいの森へ向かいます。




森の入口の広場。

数時間前にここに立っていた。
今は日も傾きかけ、日没が近い。




今度は右方向へ行ってみることにします。

 

馬でも放すような柵で囲まれた怪しげな場所。

モウセンゴケが保護されているらしい。
残念ながら季節には少し早いようで、どれがモウセンゴケか確認できず。




その横からの登山道は、これぞまさしく市民四季の道。

ゴミ処理施設の煙突が近い。




徐々に日没の時刻は近づいている。




山で手持ちのライトが少ない状態で、日が暮れるのは恐怖だ。
ましてや、昼間に何度も来ている森ならともかく、初めての森。

まあ道に迷うことはないと思うが。




そういえばこの山は夜になると真の闇に包まれ、ライト妖怪が出没するという恐ろしい伝説もある。
急いで回らねば。




というわけで・・・




走る!




我ながら自分の体力と無謀さに感心してしまうが、かつて猿投山ハイクでは結構な数の走る人々を目撃している。




休憩所よーし!

砂防堰堤よーし!

東屋よーし!

文字通り駆け足で巡った。



実はその後数日間、足の筋肉痛に苛まれることになる・・・。



日没とともに駐車場に戻った。




今登ってきた山を振り返る。

近場で、こんなに眺めのよい山がまだまだあるもんだ。

おんや?

なんか見える。




あの真ん中の鉄塔の少し左。





あれは白山神社ーーーーー!


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